茨城県の条例がまずい

http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201611/CK2016113002000146.html?ref=rank

【茨城】

犬や猫を殺処分から救え 全国初、条例案を12月県議会に提案

2016年11月30日

 県議会最大会派のいばらき自民党は、飼い主の飼育放棄などで県が処分を余儀なくされる犬と猫を減らすため、「県犬猫殺処分ゼロを目指す条例(仮称)」を十二月一日開会の県議会定例会に提案する。県によると、施行されれば、犬猫の殺処分防止をテーマにした条例は全国初となる。県の犬の殺処分数は二〇一二年度まで、全国の都道府県で八年連続のワーストを記録。以後一五年度まで二番目となっている。条例制定を機に汚名を返上し、動物愛護の先進県を目指したい考えだ。 (酒井健)
 条例案は全十二条で、罰則のない理念条例。前文で「犬や猫の命を尊ぶことが、ひいては人間の命の尊厳の確保につながる」とうたっている。
 条文では、飼い主に対しては一三年施行の改正動物愛護法と同様、犬や猫が天寿を全うするまで飼育し、できなければ責任を持って代わりの飼い主を見つけることなどを求めている。
 ペット販売業者に対しては、法律よりも一歩踏み込み、客に「最後まで責任を持って飼うことを促す」よう規定している。飼い切ることが困難と思える場合には「販売しない」ことも努力義務として掲げている。
 また、県にも法律の趣旨に準じ、犬をつないで飼うことなど、適正な飼育の普及・啓発と、市町村に対する支援を義務付けている。
 県動物指導センター(笠間市)によると、殺処分数が多い背景には、人口十万人当たりの犬の飼育頭数が全国七位と多いこと、温暖な気候と広い土地のため、放し飼いの犬が繁殖し野犬化しやすいことなどが考えられるが、はっきりした原因は分からない。ただ「『犬がまた、子を産んでしまった。引き取ってほしい』などと安易にセンターに持ち込もうとする意識の低い飼い主がいることも事実」と担当者は指摘する。
 近年は、全国的な動物愛護の機運の高まりに加え、改正法の施行で県が飼い主からの安易な引き取り要請を拒否できるようになったこともあり、犬の殺処分数は減少。半面、猫の殺処分数の減少は緩やかで、一二年度以降は犬を上回るようになった。
 猫は飼い主の有無が判別しづらいが、センターに持ち込まれる猫の95%は飼い主の分からない子猫。「野良猫が納屋で子どもを産んでしまった」などと説明されることが多いという。
 このため条例案では「所有者のいない猫を新たに生じさせないための地域住民などによる取り組み」に対する県の支援を明文化した。野良猫に避妊・去勢手術を施して地域に返し、住民らが世話をする「地域猫」活動などを想定している。
 また県が、ふるさと納税制度などを活用し、啓発活動などの政策推進の資金に、全国からの寄付を充てることも定めた。
 条例案が可決されれば、県は、法律に基づいた県動物愛護管理推進計画を改正する際、趣旨を反映させる。プロジェクトチーム座長を務める県議の舘静馬さんは「県民や関係者と一体となって条例を実りあるものにしていきたい」と話している。
 条例案は十二月二十二日の定例会最終日に採決される見通し。

というわけで案を見てみる。
http://www.ibaraki-jimin.jp/prefecture_activity/pdf/161012_inu_jourei.pdf

パブコメの結果ももう出てる。
http://www.ibaraki-jimin.jp/control/upload/pdf_20161128091617.pdf

これ・・・・なんか大問題がひとつあるような気がするんですが・・・・

条例案の中の

(定義)
第2条 この条例において,次の各号に掲げる用語の意義は,それぞれ当該各号に定めるところによる。

(4) 殺処分ゼロ    犬及び猫の殺処分(人の生命及び身体の安全の確保,公衆衛生の向上等のためにやむを得ずなされる殺処分を除く。)がなくなることをいう。

これ、殺処分ゼロって言葉の定義が(誰が決めたのか)書いてあるんだけど
通常殺処分(致死処分)てのは、動物本体の苦痛からの解放を目的に行われる安楽死(安楽殺)以外は
すべて人間側の都合での「殺処分(致死処分)」である と思うのですが(てゆーかそういう風にしないと)
それの例外をふたつも入れているという部分で大問題。

・人の生命及び身体の安全の確保
・公衆衛生の向上等のため

この二つの理由での殺処分は、茨城県のこの条例の中では、殺処分とは言わないということですから。
例えば多頭飼育崩壊で近隣の迷惑っていう理由で、犬猫を殺害してもそれを殺処分と言わず
それ以外の処分がなければ「殺処分ゼロ達成~♬」っていうのっておかしいでしょ。
もはやこの条例の中で「殺処分ゼロ」の言葉の意味が、意味をなしていないです。
誰も指摘してない・・・・Orz 
茨城県、本当に殺処分多くて可哀想です。
どうかもっと考えてあげて欲しい。
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/files/h28_3_4_3.pdf

せっかくだからなんか写真・・・
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可愛い、ぶー。

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12/23 追記
可決したようです。意見は送ったけど・・・・
この条例が、日本全体の動物福祉の向上の足を引っ張ることの無いよう祈るのみです。

茨城県議会閉会、犬猫殺処分ゼロ条例可決
茨城新聞クロスアイ 12/23(金) 17:45配信

新議長に藤島氏選出
 茨城県議会第4回定例会は22日、議員提案された「県犬猫殺処分ゼロを目指す条例」や「県家庭教育を支援するための条例」制定などの議案と意見書案計35件を原案通り可決し、人事案1件に同意、認定案2件を認定、報告案1件を承認。正副議長選で、新議長に藤島正孝氏、新副議長に森田悦男氏(ともにいばらき自民)を選出して閉会した。

 犬猫殺処分ゼロ条例は、犬や猫の殺処分頭数が全国上位にある茨城県の実情を踏まえ、将来的に殺処分ゼロを目指すことを宣言し、県や市町村、飼い主、販売業者の責務などを示した。家庭教育支援条例は、家庭の教育力向上や就学前教育の充実に向け、家庭や自治体、地域などが一体的に取り組むのが柱となる。

 県議会改革推進会議(田山東湖座長)の答申を踏まえ、県議会の選挙区定数などと議員報酬について各条例の一部改正案が提出され、賛成多数で可決された。ほかに可決された議案は、一般会計補正予算案や「県ヤードにおける自動車の適正な取り扱いの確保に関する条例案」など。

 大規模災害対策調査特別委員会の細谷典幸委員長は、県への提言などの調査結果を報告した。 (松下倫)

茨城新聞社